運動会、バス遠足、そして間もなく開催される「かわいいお店屋さん」と、幼稚園では二学期の保育行事を順調に消化しております。
かつて本園でも、保護者会の主催によって「バザー」が毎年開催されておりました。保護者の皆様方の様々なご協力、ご尽力によって成立するバザーは、園児さんのため、幼稚園のために何かお役に立てば、とのお気持ちから始まったことであり、そのこと自体は大変に有り難いことでありましたが、どうしても大人中心の催しであり、子ども達が主役になるにはどうすればよいかを考えた結果、現在のようなスタイルとなりました。
秋の一日、子ども達の可愛い店員さんぶりに目を細め、応援をして頂ければと願います。

さて先日、海洋冒険家の白石康次郎さんの講演を聞きました。白石さんは世界の過酷なヨットレース(例えば単独無寄港世界一周など)に唯一の日本人として参加し、輝かしい成績や結果を出してあります。
その時の講演の中から、いつくか私の印象に残った言葉を紹介します。

「花を愛するのに、植物学は必要ない」
その通りですね。子どもを愛するにしても、医学も発達心理学も学ぶ必要はありません。子どものあるがままを受け止め、慈しめば良いだけのことです。

「イクメンとは主婦の手伝いをすることではなく、オヤジ道を示すこと」
イクメンとはご存知のように、育児に参加する父親を示す言葉です。確かに、子育てに関して何でもかんでも母親任せにするのは感心できませんが、母親の役割と父親の役割は違うと思います。お皿洗いを担うのも良いことかもしれませんが、父親しか果たせない役割を果たしてこそ、本当のイクメンなのでしょう。

「逞しい子を育てる唯一の方法は、夫婦が円満であること」
この時の白石さんの講演で、一番心に残った言葉です。つまり子どもの心の軸足がしっかりしているからこそ、外の世界で活躍出来る、と白石さんは述べます。夫婦円満であるということは、家庭の中が明るいはずです。子どもは明るい家庭で育てば、余計な気を遣う必要も、心配も無く安心して過ごすことが出来ます。だからこそ、未知の世界へも挑戦する勇気がもてるのでしょう。

「子どもにとって最も幸せなことは、親を尊敬出来ること」
反対のケース「親を尊敬出来ないようでは、その子は不幸だ」と考えれば、理解出来ますね。尊敬出来る親とは、大企業の重役でも、大学教授でもありません。人の悪口を言わず、老人を労り、困っている人には親切にし、人から頼まれればイヤと言わない。子どもに本を読めと言う前に、自分が読書の習慣をもって、その姿を子どもに示す。時間があれば、自分を高めようと勉強会や、講習会に参加する。何より、子どものことを愛してくれる・・・。今からでも遅くはありません。そんな親の姿を目指してみませんか?わが子のために。