新年、明けましておめでとうございます

今年もよろしくお願い申し上げます

二学期の終業式で、私から園児さんに「お年玉の正しい受け取り方講座」を行いましたが、きちんと出来ていたでしょうか?(笑)

さて先月、短い旅程ではありましたが、ニューヨークを訪れましたことは、園児さん宛てのエアメールにてご承知のことと思います。何故園長は、海外から園児にエアメールを出すのかについては、かつてこのコラムで記載した通り(「コブタヌキキツネコⅣ」に収録)です。

出発前の慌ただしい時間の中で、300通ものカードを書くのは少々苦労しましたが、帰国後に子ども達や保護者の皆さまから、感謝の言葉を頂戴すると、全て報われる思いがします。ただ、「園長先生はディズニーランドに行って来た」とか、「園長先生はミッキーに会って来た」と、可愛らしい誤解をしている園児さんも多く、微笑苦せざるを得ませんでしたが・・・。

私自身にとりまして、クリスマス・シーズンのNYは、約十五年ぶり(当時はまだ、貿易センタービルが健在でした)の訪問でした。今回も観光ではなく視察目的でしたので、朝から晩まで中身の濃い時間を過ごして参りました。

その中で最も印象深かったのは、警備にあたる警察の数が、やたら多かったことと、かつて街中に溢れていた「メリークリスマス」の表記が無くなり、それに代わり「ハッピーホリデー」という表現がされていることでした。ご賢明な皆様ならピンとくるでしょうが、「多様性を認める」結果なのでしょう。

アメリカには様々な宗教を信仰している人達がいて、昔から「人種の坩堝(るつぼ)」と言われてきました。それでも、あくまでアメリカの主流は白人社会であり、キリスト教文化がスタンダードになっていました。それが、こうも変わってしまった・・・。

ことに最近はイスラムとの不穏な関係性から、より一層ナーバス(神経質)になっている現れなのでしょう。でも、日本からこの時季に訪れる者として、「華やかなNYのクリスマス」を期待して行った訳ですから、「多様性を認めるのは分かるけど、何だかなあ・・・」という印象を持ちました。

もちろん多様性を認めることは、大切なことだと思います。しかし最近の事例でいえば「夫婦別姓」とか「同性結婚」について「多様性が大事」とされても、私の様な頭の古い(固い)者にとっては「何だかなあ」となってしまいます。

批判を恐れず申しますと、議論を避けて何でも「多様性」を認めることには反対です。「私はこう思う」、「私はこれが大切だと考えている」と、ただの利己的でない自分の考えをもって、議論することが重要だと思います。

幼児教育でも膨大な理論や、方法論がある中で熟慮し、教材や方法を精選した上で、「子どもの育ちに、最も大切なことはこれである」と、今年も堂々と主張して参ります。