幼稚園の園長という仕事は、人前で挨拶をしたり、説明をしたりする機会が多くあります。更に私の場合は、様々な聴衆を前にして講演をすることもあります。(FMラジオ放送もありますが、誰もいないスタジオでマイクに向かって「ハイみなさん、こんにちは!」と言うのは、結構大変なのですよ)
多くの方々は人前で話をするのは苦手(苦痛)だと思いますし、私の家人(教頭)のように人前で話す時「アタマの中が真っ白になる」という経験をおもちの方もあるでしょう。
話を上手にするコツは、ミもフタもない言い方になりますが、経験(回数)と準備です。嫌だな、苦手だなと思っても、仕事上でプレゼンをしたり、営業トークをしなければならないことは、よくあることです。幼稚園や学校でも自己紹介や、発言をしなければならない場面もあります。そのような回数を重ねることと、私が言うべきことは何かを事前に整理しておけば、誰でも段々と上手くなると思います。
更に私が大事にしているコツを披露すれば「3つ」というキーワードです。

最近、私は北野町の公民館で乳幼児をもつお母様方を対象として1時間の講演をしてきましたが、それを例にしてみます。
「幼児期に大切なこと」
①子どもが愛されている実感をもつ
②出来る喜びを体感する
③人から喜ばれる感動を味わう

「親として子どもにかけるべき言葉」
①あなたがいてくれて本当に良かった
②あなたをいつでも待っているよ
③あなたのことをいつも想っているよ

「躾はこれだけ出来れば、親として合格」
①ハイの返事
②挨拶
③履物を揃える

どうですか?これなら聞いている方としても理解したり、覚えるのもそんなに大変ではないでしょう。帰宅して「今日は、どんな話があったの?」と尋ねられても、「えーと、これと、これと、これが大事だって」と答えられると思います。実は学生時代に聞いた心理学の授業で「人間、覚えられるのは3つまで」という話を応用しているだけのことなのです。
私は何時間の講演でも、結婚式のスピーチでもこの「3つ」を基本として話をしています。ご理解頂けると思いますが、幼稚園の先生方の結婚式に毎回招かれ、祝辞を頼まれます。そんな時は、①先ずはお祝いの言葉 ②在職中のエピソード(とにかく褒めちぎる) ③お二人への餞(はなむけ)の言葉、この3つをこの順で言おうと整理しておけば、後は出番を待つだけです。

親としてわが子に言いたいこと、伝えたいことは沢山あるでしょうが、「人間、覚えられるのは3つまで」を思い出して下さい。